H29年 汚水処理特論 問9 問題と解説

汚泥焼却に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 下水汚泥を補助燃料なしに自燃させるには、水分40%程度以下にまで脱水する必要がある。
  2. 流動焼却炉は、炉の中に砂などの流動媒体を入れ、炉内に設置されたプロペラ状の攪拌(かくはん)装置によって流動させる構造となっている。
  3. ダイオキシン類の発生を抑制するため、適正な燃焼温度管理(850℃程度)などに留意する必要がある。
  4. ロータリーキルンでは、汚泥は燃焼用空気とは逆方向に移動しながら乾燥され、ついには着火し燃焼する。
  5. 階段式ストーカー炉では、脱水汚泥は炉内に供給され、可動床の往復運動によりストーカー上をゆっくり降下移動し、乾燥、焼却、灰化される。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

流動焼却炉は、炉の中に砂などの流動媒体を入れ、下方から高温ガスを送入して流動化させ、この流動層内に汚泥を供給して燃焼させるタイプの焼却炉です。

(2)のように「プロペラ状の攪拌装置」を使うのではなく、高温ガスを挿入することで炉内をかき混ぜています。

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