H29年 公害総論 問2 問題と解説

環境基本法に規定する環境影響評価の推進に関する記述中、下線を付した箇所のうち、誤っているものはどれか。

国は、(1)土地の形状の変更、工作物の新設その他これらに類する事業を行う(2)事業者が、その事業の実施に当たりあらかじめその事業に係る環境への影響について(3)自ら適正に調査、予測又は評価を行い、その(4)結果に基づき、その事業に係る環境の保全について適正に配慮することを推進するため、(5)必要な手続を講ずるものとする。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

問題文は、「環境基本法」第20条(環境影響評価の推進)です。この項の本文は以下の通りとなります。

国は、土地の形状の変更、工作物の新設その他これらに類する事業を行う事業者が、その事業の実施に当たりあらかじめその事業に係る環境への影響について自ら適正に調査、予測又は評価を行い、その結果に基づき、その事業に係る環境の保全について適正に配慮することを推進するため、必要な措置を講ずるものとする。

よって、(5)の「必要な手続」が誤りで、正しくは「必要な措置」となります。

(5)を含む文章は、環境影響評価の結果を受けて取る行動についてのことなので、手続きという事務的なことではなく、実践的な措置を取る必要があります。

今回は第20条からの出題であり、1条や2条に比べると出題頻度は低いのですが、H23年やR1年の試験でも同様の問題が出ているため、(5)以外の選択肢についても余裕があれば押さえておきたいところです。

コメント