電気集じん装置の運転手順に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 運転開始に当たっては、排ガス導入前に碍子(がいし)管表面を十分乾燥する。
- 高圧回路の絶縁抵抗が100MΩ以上であることを確認する。
- 各部が十分乾燥した後、コロナ放電を開始する。
- 停止時は、処理ガスの導入を停止後、電極への通電を停止する。
- つち打ち装置は、電極への通電停止と同時に停止する。
正解 (5)
解 説
つち打ち装置は、放電電極や集じん電極に付着したダストを剥離させるのに有効です。よって、ダストが付くような運転を行う前からつち打ち装置を動かし始め、ダストの付着を全部取り終えてから装置を停止させる必要があります。
つまり、つち打ち装置の開始時と停止時には、以下の2点に気をつける必要があります。
- 開始時:つち打ち装置を自動運転状態にしてから、処理ガスを導入すること。
- 停止時:つち打ち装置は、荷電停止後も30分以上は運転する。
このように運用することで、放電電極や集じん電極の付着ダストを確実に剥離することができます。
以上から、(5)の「通電停止と同時に停止」が誤りで、正しくは「荷電停止後も30分以上は運転」となります。
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