重油燃焼ボイラーで生成するダストの特徴に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 低酸素燃焼を行うと、未燃カーボンが増える。
- 粗大なアッシュ、コークス状の多孔質粒子と、極微細なカーボンブラックが主体である。
- 多くの硫酸分や水分が吸着されている。
- ボイラーの構造や燃料の相違により、粒子径分布は大きく変化する。
- ボイラーの出口煙道で、硫酸分をアンモニアで中和し、硫酸アンモニウムの形で固定化して捕集することができる。
正解 (4)
解 説
これはややマイナーな知識問題ではありますが、重油燃焼ボイラーのダストの粒子径分布は、ボイラーの構造や燃料による違いが極端に小さいという特徴があります。
一方で、微粉炭燃焼ボイラーの場合には、ボイラーの構造や石炭の種類などによってダストの粒子径分布が大きく変わってきます。
細かい理屈はともかくとして、液体燃料は均一性が高いことから粒子径分布が一様になりやすく、固体燃料はムラを生じやすいので粒子径分布に差が出やすい…と覚えておくとよいかもしれません。
よって、(4)の記述は反対です。
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