JIS Z 8808に規定された普通形ダスト濃度測定装置(1形)におけるダスト捕集器以降の構成順として、正しいものはどれか。
- 真空ポンプ → 面積流量計 → 湿式ガスメーター → SO2吸収瓶 → ミスト除去瓶
- 真空ポンプ → 面積流量計 → SO2吸収瓶 → ミスト除去瓶 → 湿式ガスメーター
- SO2吸収瓶 → ミスト除去瓶 → 真空ポンプ → 面積流量計 → 湿式ガスメーター
- 面積流量計 → 湿式ガスメーター → 真空ポンプ → SO2吸収瓶 → ミスト除去瓶
- 面積流量計 → 湿式ガスメーター → SO2吸収瓶 → ミスト除去瓶 → 真空ポンプ
正解 (3)
解 説
JIS Z 8808によると、まず、ダスト捕集器から取り込んだダストはSO2吸収瓶へと進みます。
SO2吸収瓶はH2O2溶液なので、ここを通るガスにはどうしても水分を含んでいます。そのため、ミスト除去瓶のあとにSO2吸収瓶を通したら、ミスト除去瓶の意味がなくなってしまいますので、「SO2吸収瓶→ミスト除去瓶」の順番は大事です。
SO2吸収瓶のあとにミスト除去瓶を通り、そのあとにくるのが真空ポンプです。ミスト除去瓶はガラス繊維であり、固体のため、ここではガスの流れが悪くなってしまいます。そのため、真空ポンプで引っ張って、スムーズなガスの流れを作ります。
真空ポンプの次に、瞬間流量計である面積流量計を置くことで吸引流量の確認をし、最後に積算流量計である湿式ガスメーターを配置するのが正しい並び順です。
以上から、(3)が正解となります。
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