H28年 ばいじん・粉じん特論 問10 問題と解説

バグフィルターの運転上のトラブルとそれにより起こりうる現象の組合せとして、誤っているものはどれか。

  (トラブル)       (現象)

  1. ろ布の目詰まり    マノメーター指示値の異常な増大
  2. 過大な処理風量    排気へのダストの漏れ
  3. ろ布の脱落      排気へのダストの漏れ
  4. 過大な払い落とし力  払い落とし時の排気へのダストの漏れ
  5. ダストの偏流     マノメーター指示値の異常な減少

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

マノメーターの指示値はろ布のろ過抵抗を示します。ダストの偏流があったとしてもバグフィルターのほかの部分に異常(ろ布の目詰まりなど)がなければ、特にマノメーターの指示値は大きく影響しません。

ダストの偏流によって生じる現象は、ある部分のろ布だけが破損してしまう、などが挙げられます。本来ならろ布は全体が徐々に傷んできますが、偏流が生じていると一部のろ布に偏ってダメージを与えるため、破損の具合も部分ごとに違ってきます。

一方、マノメーター指示値の異常な減少の原因には、以下のようなものが挙げられます。

  • 風量減少
  • ろ布の破れによるダストの漏れ
  • 払い落とし過剰
  • マノメーター導管の詰まり

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