H27年 汚水処理特論 問14 問題と解説

メタン発酵法の運転に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 処理能力は、通常、中温発酵でCOD換算の有機物負荷量として、0.2~0.3kg・m-3・d-1程度である。
  2. 最適pHは6~8の範囲内にある。
  3. 中温発酵法では、36~38℃付近に最適温度をもつ。
  4. 中間生成物であるプロピオン酸が高濃度になるとメタン発酵を阻害する。
  5. 原水中に多量のたんぱく質が含まれると、アンモニアによる阻害を受けやすい。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

中温発酵というのは(3)にある通り36~38℃付近での発酵で、有機物負荷量は2~3kg・m-3・d-1程度となります。

一方、高温発酵は53~55℃付近での発酵ですが、この場合、有機物負荷量は5~6kg・m-3・d-1程度となります。

しかし、この問題はこの数字を覚えておくというよりも、(2)~(5)の内容が重要なので、消去法で解けると良いと思います。

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