標準活性汚泥法と比較したオキシデーションディッチ法の特徴として、誤っているものはどれか。
- 曝気槽は環状で浅い。
- BOD汚泥負荷が小さい。
- BOD容積負荷が小さい。
- 曝気時間が短い。
- 汚泥滞留時間が長い。
正解 (4)
解 説
「オキシデーションディッチ法」は日本語に直した「酸素溝法」という呼ばれ方もします。これは、(1)~(3)の通り、曝気槽が環状になっていて浅く、BOD汚泥負荷とBOD容積負荷が小さいのが特徴です。
このように、構造や管理方法が簡便で、使用エネルギーも少なくて済むのがメリットなのですが、その分、曝気時間を長く取らなければならず、同時に汚泥滞留時間も長くなります。よって、(4)が誤りで、(5)は正しいことがわかります。
この問題は、オキシデーションディッチ法というややマニアックな出題なので、これは捨て問題扱いでも仕方ないかもしれません。けれど、(4)の曝気時間が長ければ(5)の滞留時間も長いはずですし、逆に前者が短ければ後者も短いはずなので、答えは(4)か(5)の2択に絞れます。
さらに、正解が(4)か(5)であるなら、(1)~(3)は正しい文章ということになりますが、(2)のBOD汚泥負荷や(3)のBOD容積負荷が小さいのであれば、処理能力があまり高くないと判断できるので、その分、曝気時間や滞留時間が長くなると考えるのが妥当です。このように推測していけば、誤っている選択肢が(4)であることを導けます。
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