H26年 水質有害物質特論 問8 問題と解説

アンモニア排水の処理法として、不適切なものはどれか。

  1. 生物的硝化脱窒素法
  2. 不連続点塩素処理法
  3. 触媒分解法
  4. アンモニアストリッピング法
  5. 水酸化物共沈法

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

水酸化物共沈法は金属を含んだ排水でよく使われる排水処理法です。

アンモニア排水の処理といえば、選択肢(1)~(4)とイオン交換法の5つが主な方法です。

(1)の生物的硝化脱窒素法は、硝化工程と脱窒素工程から成り、硝化工程では独立栄養細菌を使い、脱窒素には従属栄養細菌を使います。

(2)の不連続点塩素処理法では、アンモニアを塩素で酸化して窒素ガスに分解します。

(3)の触媒分解法では、排水に空気を供給し、加温加圧条件下で高性能触媒と接触させ、アンモニアを窒素ガスとします。

(4)のアンモニアストリッピング法では、排水のpHをアルカリ性にしてアンモニウムイオンをアンモニアガスに変え、大気に揮散させます。

選択肢にはありませんが、イオン交換法は陽イオン交換樹脂を用いてアンモニウムイオンをイオン交換し、陰イオン交換樹脂を用いて硝酸イオンや亜硝酸イオンをイオン交換します。

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