水銀排水の処理に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 硫化物法で処理する場合、アルミニウムを併用して、HgSに対してS2-を小過剰に保持すると、再溶出を抑制することができる。
- ジチオカルバミド酸基を持つキレート樹脂を用いて処理可能である。
- コロイド状水銀を含む排水をキレート樹脂で処理する場合、塩素によって酸化分解して塩化物とした後、吸着処理する。
- 活性炭による吸着法では、pHは1~6の酸性で吸着効率が高い。
- 有機水銀排水は、塩素によって酸化分解して塩化物とした後、硫化物法などで処理する。
正解 (1)
解 説
(1)の記述の「アルミニウム」が誤りで、正しくは「Fe(Ⅱ)やFe(Ⅲ)」となります。
硫化鉄は硫化水銀よりも溶解度が高いため、鉄がイオンとなって溶け、その代わり水銀は硫化物となって析出し、沈殿します。
アルミニウムについて、普通の条件の汚水処理系では硫化アルミニウムは生成しません。覚えておく必要はないと思いますが、硫化アルミニウムは、無水で高温といった特殊な条件下で生成する化合物です。
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