図に示す拡散の様相に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 陸上を滑らかに包む斜めの曲線で示される層を内部境界層という。
- 冷たい海上を渡ってくる風は安定で、乱流が小さい。
- 晴れた日中の陸上では熱対流が発達し、乱流が大きい。
- 海岸部の上層に排出された煙は、熱対流に巻き込まれると急激に拡散し、着地濃度が低くなる。
- 陸上では、熱対流がない場合でも、強制対流による乱れにより拡散幅は増加する。
正解 (4)
解 説
「急激に拡散し、着地濃度が低くなる」というのが誤りで、たとえば「流れが大きく乱れ、着地濃度が高くなる」といった感じです。
問題文にある図の通り、内部境界層の中に入った煙は上空にフタをされたような感じになり、境界層内で煙が鉛直方向にも大きく乱れていることが読み取れます。よって、遠くまで拡散することができず、最大着地点はわりと近いところとなり、その分、着地濃度も高くなります。
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