ダスト濃度測定時の等速吸引に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 吸引速度がダクトを流れる排ガスの流速より大きい場合、測定濃度は真のダスト濃度より小さくなる。
- 吸引ノズルが排ガスの流れに対し直面していないと、等速吸引しても測定濃度は真のダスト濃度より小さくなる。
- 粒子径が大きいほど、等速吸引ができない場合の測定濃度は、真のダスト濃度からの差異が大きい。
- ダスト密度が大きいほど、等速吸引ができない場合の測定濃度は、真のダスト濃度からの差異が大きい。
- ガス粘度が大きいほど、等速吸引ができない場合の測定濃度は、真のダスト濃度からの差異が大きい。
正解 (5)
解 説
ガスの粘度が大きいほど、非等速吸引時の測定誤差は小さくなります。
ガス中のダストには一定の慣性が働くため、排ガスの流速と吸引速度が異なる場合には、ダストがきちんと吸引されないことがあります。
もし排ガスがさらさらしていたら(=粘度が小さければ)、ガスはガス、ダストはダストと独立した挙動となり、ダストは慣性力によって本来以上の吸引をされたり、または吸引を逃れたりしてしまいます。
しかし、もし排ガスがどろどろだったら(=粘度が大きければ)、どろどろのガスがダストとくっつき合って、一緒に動くようになります。そうすると、ガスとダストが一緒に吸引されるので、真のダスト濃度に近い測定結果が得られることになります。
コメント