重力集じん装置の100%分離限界粒子径が小さくなる操作、又は因子として、誤っているものはどれか。
- 沈降室高さを低くする。
- 気流速度を小さくする。
- 排ガス温度を高くする。
- 沈降室の奥行きを長くする。
- 粒子密度が大きくなる。
正解 (3)
解 説
重力集じん装置の100%分離限界粒子径dp100を表す式は以下の通りです。
- μ:ガスの粘度
- H:沈降室の高さ
- vo:気流の水平方向速度
- ρp:粒子の密度
- g:重力加速度
- L:沈降室の奥行き長さ
この式によると、(1)、(2)、(4)、(5)が正しいことがわかるので、残る(3)が正解であると判断できます。
ちなみに、排ガス温度が高いほど粘度も高くなります。よって、排ガス温度を高くすると上式のμが高くなり、ひいては100%分離限界粒子径dp100も大きくなります。つまり、(3)の記述は反対であることがわかります。
H23年度の問3では、100%分離限界粒子径dp100の式そのものを問う問題が出題されているので、この式は公式として正確に覚えたほうが良さそうです。
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