トリクロロエチレンに関する記述として、誤っているものはどれか。
- 有害大気汚染物質に指定されている。
- 環境基準は、1年平均値が0.2mg/m3以下である。
- 平成20年度においては、継続測定地点のすべてで環境基準値以下であった。
- 健康影響に関しては、閾値のない物質とされている。
- 発生源としては、洗浄施設などがある。
正解 (4) +今は(2)も該当
解 説
トリクロロエチレンはヒトに対する発がん性があるとされています。
問題は、発がん性に閾値があるかないかですが、WHO(世界保健機構)では、遺伝子障害性を持つ物質は閾値のない発がん性物質として扱い、遺伝子障害性を持たない物質は閾値のある発がん性物質として扱っています。
トリクロロエチレンについては、遺伝子障害性を持たないとされるので、閾値があることになります。よって、(4)の記述が誤りです。
また、(2)はH24年度の試験の際には正しい記述でしたが、平成30年度に環境基準が「0.13mg/m3以下」に変更されています。
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