H24年 水質有害物質特論 問15 問題と解説

総水銀の検定に関する記述中、(ア)から(エ)に挿入すべき語句の組合せとして、正しいものはどれか。

試料を強酸と酸化剤で処理して、いろいろな水銀化合物を( ア )にする。過剰な酸化剤を( イ )した後、すず(Ⅱ)を加えて( ア )を( ウ )に( イ )し、これに通気して発生する( エ )による原子吸光を測定する。

  (ア)   (イ)  (ウ)   (エ)

  1. 水銀(Ⅱ) 還元 金属水銀 水銀蒸気
  2. 水銀(Ⅱ) 酸化 水銀蒸気 金属水銀
  3. 金属水銀 還元 水銀蒸気 水銀(Ⅱ)
  4. 金属水銀 酸化 水銀(Ⅱ) 水銀蒸気
  5. 水銀蒸気 酸化 金属水銀 水銀(Ⅱ)

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

最初に酸化剤で処理しているので、水銀は酸化されて「水銀(Ⅱ)」になります。これが(ア)です。

水銀(Ⅱ)は2価で、金属水銀や水銀蒸気は0価なので、酸化されれば価数の高いほうになると考えてください。酸化剤を酸化するというのはおかしい(できない)ので、(イ)は「還元」です。

すず(Ⅱ)によって水銀(Ⅱ)は金属水銀に還元されます。よって(ウ)が「金属水銀」です。

金属水銀は揮発性なので、通気すると「水銀蒸気」となるため、これを原子吸光で吸光度を測定します。これが(エ)です。

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