H24年 水質概論 問10 問題と解説

有害物質の健康影響の評価方法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. LD50とは、動物などに化学物質を投与した場合に、その半数が死亡する投与量をいう。
  2. 化学物質のリスクの大きさは、その物質の有害性と暴露量の両方に依存する。
  3. 閾値が存在する場合、容認できる生涯危険率を設定し、実質安全量(VSD)を求める。
  4. 無毒性量(NOAEL)とは、それ以下では有害な反応が認められない投与量をいう。
  5. 不確実係数は、実験で用いた動物と人の種差、個体差などを考慮するための係数である。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

実質安全量(VSD)は、閾値がない場合に適用できます。閾値がないので、少量含まれているだけでも絶対安全とはいえないのですが、それでも実験などから得られたデータを元に算出された量であればほとんど問題なく容認できるはず、という考え方です。

一方、閾値があればその閾値以下の量であれば安全なので、無影響量(NOEL)や無毒性量(NOAEL)を用いることができます。

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