下図は、大気安定度Dで有効煙突高さHeが変化した場合の、規格化着地濃度(Cu/Q)と風下距離の関係を示したものである。この図に関する記述として、誤っているものはどれか。
- He=0mでは、着地濃度は煙源に近づくほど大きくなる。
- 他の条件が同じとき、Heが2倍となると、最大着地濃度はおよそ1/4となる。
- Heが2倍となると、最大着地濃度距離はおよそ10倍となる。
- He=50mの煙源の最大着地濃度は、およそ風下1kmに出現する。
- 着地濃度Cは排出量Qに比例し、風速uに反比例する。
正解 (3)
解 説
(3)ではHeが2倍となるというのが前提なので、例えばHeが50から100に変わることを考えます。
Heが50のとき、グラフより、最大着地距離濃度(山のてっぺんでの横軸)は大体1kmくらいです。一方、Heが100のとき、グラフより、最大着地距離濃度は大体3kmくらいです。これでは10倍になっていないので、(3)の選択肢が誤りとなります。
ちなみに、Heが200のときは、最大着地距離濃度が9kmくらいなので、Heが100から200の2倍になっても、やはり最大着地距離濃度は10倍にはなりません。
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