ダストの等速吸引に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 平衡形試料採取装置を用いる場合、等速吸引流量を予め求める必要はない。
- 吸引流速が、ダクトを流れる排ガス流速より大きい場合、ダスト濃度は実際の濃度より大きく計測される。
- 等速吸引流量で吸引しても、プローブの向きが排ガス流れの向きに直面していないと、ダスト濃度は実際の濃度より小さく計測される。
- 等速吸引を行えなかった場合の濃度の誤差は、ダストの粒子径が大きいほど大きくなる。
- JISでは、測定点における吸引流速は、排ガスの流速に対して相対誤差-5~+10%まで認められている。
正解 (2)
解 説
(2)のように吸引流速が大きい場合、吸引口の周りにある排ガスも引っ張られるため、吸引するガス量は増えます。一方、同じく周囲にあるダストは、ある程度の重みを持っているため、吸引により軌道を曲げられることなく直進します。この性質のことを慣性といいます。
もちろん、軽いダストは排ガスと一緒に引っ張られてしまいますが、余計に吸った排ガスの分のすべてのダストを吸引できるわけではないので、全体としては実際の濃度よりも小さく計測されます。
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