アルカリ塩素法によるシアン排水の処理に関する記述として、誤っているものはどれか。
- アルカリ性で塩素を添加する工程と、次いでpHを中性にしてさらに塩素を添加する二段階で行われる。
- 塩素には通常、次亜塩素酸ナトリウムが用いられ、薬注制御はORP計で行われる。
- シアンは最終的に、窒素と二酸化炭素に分解される。
- シアン1gを分解するためには、有効塩素として約7gの塩素が必要である。
- 鉄や金のシアノ錯体も分解できる。
正解 (5)
解 説
アルカリ塩素法は有用なシアン排水の処理方法で、遊離シアンのほか、銅や亜鉛のシアノ錯体も処理可能です。しかし、鉄や金やニッケル、コバルトのシアノ錯体は処理できません(ニッケルは少し処理できますが、得意ではありません)。
よって、これらの処理には紺青法などほかの処理方法を選ぶ必要があります。
コメント