H22年 大気有害物質特論 問6 問題と解説

次の記述に該当する特定物質はどれか。

常温で無色、液体密度1001.5kg/m3(0℃)、沸点19.4℃であり、耐圧容器に詰めて液体として取り扱われる。空気に触れると白煙を生じる。不燃性で爆発性もないが、金属と反応して水素を発生し、これが爆発の原因となることがある。

  1. 一酸化炭素
  2. シアン化水素
  3. ふっ化水素
  4. 塩化水素
  5. 二酸化硫黄

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

沸点が19.4℃ということは、常温(涼しい時期)では液体の状態ということになります。選択肢(1)、(4)、(5)はいずれも特殊な条件下でない限りは気体なので、この時点で選択肢(2)、(3)に絞られます。

シアン化水素は爆発性があるので、正解は選択肢(3)のふっ化水素となります。本番はこれで判断材料として充分ですが、ここではもう少し具体的に考えていきます。

選択肢(1)の一酸化炭素は空気に触れると爆発するおそれがあるので、問題文とは合いません。

選択肢(2)のシアン化水素も、上記の通り、爆発性があります。

選択肢(4)の塩化水素は(3)のふっ化水素とやや似てる性質を持っています。つまり、不燃性で爆発性もありませんが、金属と反応して水素を発生します。これは沸点が-85℃とだいぶ低いので、そこを判断材料とすると良いと思います。

選択肢(5)の二酸化硫黄は、車の排気ガスなどにもある程度含まれています。これら排気ガスが空気と接触して白煙を生じている現象は見られないので、これも不適です。

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