燃料性状値の大小の比較として、誤っているものはどれか。
- 湿性天然ガスの発熱量(MJ/m3N) > 乾性天然ガスの発熱量(MJ/m3N)
- LPG(気体)の発熱量(MJ/m3N) > LNG(気体)の発熱量(MJ/m3N)
- 2号灯油(JIS)の硫黄分(質量%) > 1号灯油(JIS)の硫黄分(質量%)
- 1種重油(JIS)の引火点(℃) > 3種重油(JIS)の引火点(℃)
- 無煙炭の燃料比 > 歴青炭の燃料比
正解 (4)
解 説
(1)で、湿性天然ガスとはメタンやエタン、プロパン、ブタンなど炭化水素の混合物です。乾性天然ガスとは主にメタンのみです。炭化水素は炭素数が多いほうが発熱量も多いので、湿性のほうが発熱量は大きくなります。
(2)で、LPG(Liquefied Petroleum Gas)は液化石油ガスのことで、プロパンやブタンが多く含まれます。LNG(Liquefied Natural Gas)は液化天然ガスのことで、メタンが主成分です。(1)の説明と同じ理由で、LPGの発熱量のほうが大きくなります。
(3)では、1号灯油の硫黄分は0.0080%以下、2号灯油の硫黄分は0.50%以下とされています。
(4)は、1種と2種重油はどちらも引火点が60℃以上です。一方、3種重油の引火点は70℃以上と定められています。つまり、この選択肢の大小が間違っています。
(5)で、無煙炭の燃料比は4.0以上です。歴青炭の燃料比は区分によりますが、B1なら1.5以上、B2なら1.5未満とされています。Cだと燃料比についての規定はありません。
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