H22年 ばいじん・粉じん特論 問15 問題と解説

ダスト濃度測定時の測定位置と測定点に関する記述として、誤っているものはどれか。

1. 流速は5m/s以上の場所がよい。
2. 鉛直の直管部より、水平の直管部が望ましい。
3. 極端な絞りや屈曲の部分に近い位置では、少なくともダクト直径の1.5倍以上離れた位置にする。
4. 断面積0.25m²以下の小規模ダクトでは、断面内の中心で1点測定をしてもよい。
5. 水平ダクトで、流速分布が比較的対称とみなせる場合、鉛直の対称軸に対して片側をとり、測定点数を1/2に減らしてもよい。

　解 説　　　　

水平な管の中のある断面を切り取ったとき、そこを流れるガスはムラが生じやすいです。なぜなら、重力が働くせいで断面の上のほうはガス濃度が薄く、下のほうはガス濃度が高くなるためです。

一方、鉛直な管であれば、ある断面を切り取ったときにどの部分も一様なガス濃度となります。

ガスにムラがないほうが測定値の信頼性が高くなるので、鉛直の直管部のほうが望ましいことになります。