R2年 ばいじん・粉じん特論 問7 問題と解説

 問 題     

洗浄集じん装置の集じん性能に与える処理ガス速度の影響に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. ため水式では、基本流速が大きいほど微細なダストを捕集することができる。
  2. ベンチュリスクラバーでは、基本流速が大きいほど微細なダストを捕集することができる。
  3. スプレー塔では、基本流速が小さいほど集じん率は高くなる。
  4. 充塡塔では、充塡層内のガスの流れが不均一であるほど集じん率は高くなる。
  5. 回転式では、一般に液ガス比が大きいほど集じん率は高くなる。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

(4)に関して、充塡塔では、充塡層内をガスが通過する際、充塡物に接触したダストを捕捉します。

このような仕組みのため、ガスの速度がゆっくりで滞留時間が長いほど都合が良く、また、ガスの流れは均一であるほど全ての充塡物がダストの捕捉に関与できるため、集じん率が高くなります。

もしガスの流れが不均一であると、ある部分の充塡物は能力の限界まで働いている一方、別の部分の充塡物は何もしない…といったことになり、全体の集じん率が低くなってしまいます。

よって、(4)の「不均一」が誤りで、正しくは「均一」となります。

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