R2年 ばいじん・粉じん特論 問2 問題と解説

 問 題     

集じん装置を選定する際の考え方として、誤っているものはどれか。

  1. 燃えやすいダストを含む排ガスの場合、一次装置で、まずそれらを捕集して火災防止をはかる。
  2. ダストを捕集しやすくするために、一次装置で凝集・成長させることがある。
  3. 乾式集じん装置は、酸露点を十分に上回る排ガス温度で使用する。
  4. 洗浄集じん装置は、水などの液体により捕集を行うものであり、処理ガス温度は集じん率に影響しない。
  5. ダストの見掛け電気抵抗率が高い場合、乾式電気集じん装置では逆電離現象に留意する必要がある。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

(4)に関して、気体は温度が高いほど粘度も高くなります。そのため、遠心集じんや電気集じんの場合はその影響を大きく受け、粘度が高いと集じん率が低下します。

洗浄集じんの場合は上記の乾式タイプに比べると粘度の影響は小さいですが、それでも粘度が高いほど粉じんがガス側から水側へ移行しづらくなるので、多少の悪影響が出ます。

よって、(4)の後半部分にある「処理ガス温度は集じん率に影響しない。」は誤りです。

コメント