H22年 汚水処理特論 問19 問題と解説

活性汚泥処理装置の維持管理に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 排水に、窒素、りんなどの微生物の栄養塩が含まれていないときは、BOD:N:P=10:5:1を目安に添加する。
  2. 溶存酸素濃度の急上昇は、生物活動の低下を予想させる。
  3. BOD負荷が高すぎると、硝化によるpHの低下、活性汚泥の分解などの障害が起こる。
  4. 硝化を目的とする曝気槽の溶存酸素濃度は、BOD除去の場合より低くする。
  5. 脱窒素には、硝酸体窒素の10倍量のBODを必要とする。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

(1)の比率は、BOD:N:P=100:5:1が目安になります。

(2)で、生物活動の低下によって酸素消費が少なくなったと考えられるので、溶存酸素の上昇と生物活性の低下は関係します。

(3)は、BOD負荷が低すぎるときに、硝化によるpHの低下や活性汚泥の分解などの障害が起こります。

(4)で、硝化を行う際の溶存酸素濃度は、BOD除去のときよりも少し高めのほうが良いです。

(5)はやや細かい内容ですが、「10倍量」ではなく、「3倍量」です。

この問題では、(1)と(2)の内容が重要ですので、それ以外は参考程度でいいかもしれません。

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