H22年 大規模大気特論 問4 問題と解説

煙の拡散幅に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 水平方向の拡散幅は、風向の時間変化、気流の蛇行によって増大する。
  2. 水平方向の拡散幅は、平均化時間とともに増大する。
  3. 海風時のヒュミゲーションは、内部境界層中での鉛直拡散幅の減少により起こる。
  4. パスキルの拡散幅は、大気安定度階級ごとに異なる。
  5. パスキルの拡散幅を数式で近似する方法も使われる。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

ヒュミゲーション(いぶし現象)は、冬の早朝に起こることのある現象です。海風が海上から陸上に吹き付けると、上空に冷たい空気が、生活圏である低空には暖かい空気がある状態になります。一般に、暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ移動するため、この状態からだと空気が大きく動くことになります。この現象がヒュミゲーションです。

よって、選択肢(3)の「鉛直拡散幅の減少」は、正しくは「鉛直拡散幅の増加」となります。

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