H30年 大規模水質特論 問1 問題と解説

閉鎖性水域における水質項目CODに関する記述として、不適切なものはどれか。

  1. CODの内部生産には植物プランクトンの増殖が関係している。
  2. 海域のA類型のCOD環境基準値は2mg/L以下である。
  3. 富栄養化の進んだ閉鎖性海域では、COD濃度は保存物質として、物理拡散モデルで空間分布が再現できる。
  4. 東京湾や伊勢湾では、COD総量規制が行われ、COD流入負荷量は着実に減少している。
  5. CODは有機物汚染の指標として採用されている。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

閉鎖性海域では、工場排水などに含まれるCODが流入してきたり、富栄養化が進んでいるのであれば植物プランクトンが光合成をすることでCOD内部生産が活発になったりするので、COD濃度は変動します。

つまり、COD濃度は保存物質として扱えないので、物理拡散モデルで空間分布を再現することもできません。

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