排ガス中のダスト濃度測定時における水分量測定に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 平衡形試料採取装置を使う場合には、試料採取前にあらかじめ水分量を知る必要はない。
- ダクト断面の中心部に近い1点だけから試料ガスを採取してよい。
- 等速吸引をしなければならない。
- 共通すり合わせU字管又はシェフィールド形吸湿管に吸湿剤を充塡して計測する。
- 使用燃料の量や組成、送入空気の量や湿分などから計算によって求めてもよい。
正解 (3)
解 説
ダストを測定する場合は、排ガスの流れとダストの流れの挙動が異なるため、精確な測定値を出すには等速吸引が必要となります。しかし、排ガス中の水分を求める際には、水分は水蒸気という気体の状態で存在しているため、排ガスも水分(水蒸気)も同様の流れ方をしています。
つまり、非等速吸引をしても排ガスと水分(水蒸気)の混合比がずれることはないので、水分量の測定は、等速吸引である必要はありません(もちろん、等速吸引でも構いません)。
コメント