燃焼装置の通風に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 押込通風では、排ガス温度をある一定温度以下には下げられない。
- 吸引通風では、炉内圧は負圧となる。
- 平衡通風では、炉内圧を自由に調節できるので、負荷変動に対応できる。
- 煙突の通風力は、煙突の高さの2乗に比例する。
- 煙突の通風力は、燃焼排ガスの温度が同じであれば、大気温度が低いほど大きくなる。
正解 (4)
解 説
通風に関する問題が出題されることは珍しいため、この問題は馴染みがなければ捨て問題にしてしまっても構わないと思います。一応、以下に簡単な解説を載せておきます。
(1)~(3)は3つの通風の方法が書かれています。燃焼装置の本体(燃焼室)を基準として、その手前か奥(または両方)にファンを設置することで、空気の流れを作り、燃焼室にどんどん新しい空気が供給されるようにしていると考えてください。
燃焼室の前段にファンを設置して、燃焼室に向かって空気を押し込むやり方を「押込通風」、反対に燃焼室の後段にファンを設置して、燃焼室の空気を引っ張るのが「吸引通風」、その両方を合わせたものが「平衡通風」です。(1)~(3)の記述はいずれも正しい内容となっています。
(4)について、通風力は煙突の高さに比例して大きくなります。よって、「2乗に」という部分が余計です。
(5)について、排ガス温度と大気温度の差が大きければ、それだけ早く拡散するので通風力が大きくなります。よって、これは正しい記述です。
コメント