JISによる排ガス中のNOx自動計測器に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 化学発光方式では、NOとO2との反応により生じる発光の強度を測定する。
- 化学発光方式では、共存するCO2はクエンチング現象により、測定値に対し負の誤差を与える。
- 赤外線吸収方式では、NOxとして測定する場合、コンバーターを必要とする。
- 紫外線吸収方式では、測定値は共存する水とCO2の影響を受けない。
- 差分光吸収方式では、NOxとして測定する場合、コンバーターを必要としない。
正解 (1)
解 説
化学発光方式では、励起状態にあるNO2*が基底状態のNO2に移る際に発する光を測定します。
また、その励起状態のNO2*の作り方は(1)の記述にあるように「NOとO2(酸素)との反応」ではなく、「NOとO3(オゾン)との反応」です。この反応では発光が起きるわけではなく、不安定な励起状態から安定な基底状態へと移る際に発光します。
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