製油所排水とその処理に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 事務所排水は、活性汚泥法などで処理する。
- ガードベースンは、排水量削減を目的として設置されている。
- 水素化処理装置及び接触分解装置の排水には、硫化水素、アンモニア、フェノール等が含まれる。
- プロセス排水中の硫化水素、アンモニア等の処理に、排水ストリッパーが用いられる。
- ポンプ冷却水は、オイルトラップで油を回収する。
正解 (2)
解 説
ガードベースン(guard basin)とは、直訳すると「ガードする(守る)流域」となります。
これは放流する直前に設置される槽で、この前段までで製油所排水を処理しているので、ガードベースンには比較的きれいな水が流入してきます。しかし、ときにはここに入ってくる水にまだ油分が微量に含まれていることもあり、そのようなときはこのガードベースンで油分を検知し、その水を放流しないようにストップする機能が付いています。
よって、「排水量削減」を目的としているわけではなく、「油分流出の防止」を目的としています。また、ガードベースンは放流直前の敷地内最終の槽なので、ここにpH計、COD計、流量計を設置することで総量規制に対応するための測定も行っています。
ちなみに、製油所排水の排水量削減といえば、(4)に関連して、排水ストリッパー処理水の再利用が行われています。
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