製紙工場排水の処理に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 処理の対象とする水質汚濁物質は、BODあるいはCOD成分とSSである。
- 活性汚泥処理と凝集沈殿処理の2段処理が主に使われている。
- 凝集沈殿処理では、凝集剤として硫酸カルシウム(CaSO4)と陰イオン系高分子凝集剤が多く使われている。
- 夏期の水温が高い時期は、冷却塔を通し水温を下げて、活性汚泥処理する。
- 汚泥焼却灰は、セメント製造用の原料などに利用されている。
正解 (3)
解 説
凝集沈殿処理で使われる凝集剤といえば、代表的なのは以下の3つです。
- 硫酸アルミニウム(硫酸ばん土)
- ポリ塩化アルミニウム
- 塩化鉄(Ⅲ)
硫酸カルシウムを使うことはあまりないので、これが誤りです。
製紙工場排水の処理に限っては硫酸アルミニウム(硫酸ばん土)を使うことが多いので、「硫酸カルシウム(CaSO4)」を「硫酸アルミニウム(Al2(SO4)3)」と直すのが望ましいです。
ちなみに、もう一方の「陰イオン系高分子凝集剤」は正しいです。
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