次の排水のうち、活性炭吸着法を適用することが最も不適切な排水はどれか。
- 鉄シアノ錯体排水
- PCB排水
- ほう素排水
- 有機りん(農薬)排水
- 有機塩素系化合物排水
正解 (3)
解 説
活性炭吸着法は水中に溶けている有機りんやPCB、有機塩素系化合物、水銀、クロム(Ⅵ)などの分離ができます。つまり、基本的には極性が小さい(水に溶けにくい)有機化合物などの処理に向いているほか、水銀やクロム(Ⅵ)など一部の金属についても有用です(それ以外の多くの金属の処理は不得意です)。
よって、(2)、(4)、(5)については活性炭吸着法が得意とするところであり、(1)の鉄シアノ錯体は対称形の構造であり極性を持たないので、これも活性炭吸着法が効果的です。
一方、(3)のほう素は極性を持っているため、これの処理に活性炭吸着法を適用することはできません。
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