ダストの粒子径に関する記述として、誤っているものはどれか。
- ダストの粒子径分布は、個数基準又は質量基準で表すことが多い。
- ダストの粒子径分布を表す関数として、ロジン-ラムラー分布とともによく用いられる関数は、正規分布である。
- 頻度分布曲線において、ピークに対応する粒子径をモード径という。
- ふるい上曲線において、R(%)=50に対応する粒子径をメディアン径という。
- ふるい上R(%)とふるい下D(%)には、R+D=100の関係が成立する。
正解 (2)
解 説
ロジン-ラムラー分布とともによく用いられる関数は、「正規分布」ではなく「対数正規分布」です。
ダストの粒子径は、最も一般的なサイズを仮に10μmとしたとき、それよりも小さい粒子はどんなに小さくても0μm以上なので、中心の10μmから見て10μm分の幅しか持ちません。一方、大きな粒子に目を向けると、20μmや30μmのダストのほか、少数ながら100μmや200μmのダストもあります。
よって、ダストの粒子径をそのままグラフにすると山の頂点の左側が急で、右側がなだらかな曲線になってしまいます。そこで、横軸を対数表示に変えると、比較的きれいな正規分布を描くことが多いため、「対数正規分布」がよく使われます。
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