紙パルプ製造工程における汚濁負荷減少技術及び排水処理工程に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
- パルプ製造の洗浄工程後に残存するリグニンは、アルカリ性・加圧条件下で酸素ガスによって分解される。
- 黒液に含まれるナトリウムや硫黄は、最終的に塩化ナトリウムと硫酸に再生され、蒸解工程に再利用される。
- 二酸化塩素を用いたECF漂白は、有機塩素化合物をほとんど発生させない。
- 抄紙工程のワイヤーパートで発生する白水には、炭酸カルシウム、タルク、微細繊維が含まれる。
- 総合排水の凝集沈殿処理装置から排出された汚泥は、脱水・燃焼により、エネルギー源やセメント原料として有効利用できる。
正解 (2)
解 説
「塩化ナトリウムと硫酸」が誤りで、正しくは「水酸化ナトリウムと硫化ナトリウム」です。
蒸解工程では木材に含まれる「リグニン」を分解するのが目的ですが、これに水酸化ナトリウムと硫化ナトリウムが必要となります。
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