JISの試料ガス採取方法における試料ガス連続吸引方式の採取装置に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 化学分析の場合には、採取管-導管-捕集部の順に構成される。
- 連続分析の場合には、採取管-導管-前処理部-分析計の順に構成される。
- 採取管は、試料ガスの流量、採取管の機械的強度及び清掃のしやすさなどを考慮し、内径6~25mm程度のものを用いる。
- 採取管及び導管を、必要に応じて保温又は加熱する。
- ダストの除去を目的として、吸着剤を採取管の先端又は後段に装着する。
正解 (5)
解 説
試料は問題文にある通りガスであり、ガス成分以外のダストなどはできる限りサンプリングしない工夫が必要です。ダストの除去に使うのは、(5)の「吸着剤」ではなく、「一次ろ過材」を採取管の先端又は後段に装着します。
これは吸着能力のないものを選ぶ必要があります。もし吸着剤を使ってしまうと、そこでダストが固着してしまい採取管(あるいは導管)がダストで閉塞してガスが通りづらくなってしまう(最悪、完全に詰まってガスを全く吸引できなくなる)おそれがあるからです。
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