水素とメタンからなるガス燃料を空気比1.21で完全燃焼させたとき、乾き燃焼ガス中のCO2濃度が7.1%となった。燃料中の水素はおよそ何%か。
- 30
- 40
- 50
- 60
- 70
正解 (4)
解 説
水素とメタンの燃焼は、それぞれ以下の化学反応式で示すことができます。
ここで、求めるのが水素の%なので、最初にある水素とメタンの合計を100として、そのうち求める水素がaあると仮定します。すると、メタンは(100-a)あることになります。上式より、水素の燃焼で使う酸素は0.5aで、メタンの燃焼で使う酸素は(200-2a)です。
燃焼後に残る気体は二酸化炭素と、余剰の酸素、それに空気に含まれていて反応に関与しない窒素の3種類です(問題文に乾き燃焼ガスとあるので、生成するH2Oについては無視します)。
二酸化炭素については上記の反応式から、使ったメタンの量と同じなので、(100-a)となります(①)。
余剰酸素を計算するには、消費酸素が
であり、空気比が1.21ということから、次のようになります(②)。
窒素の計算について、酸素が全部で
あり、空気が酸素21%と窒素79%で構成されているとすると、次のように計算できます(③)。
上記①~③より、二酸化炭素の割合が7.1%ということなので、
という式が立てられ、これを解くと、
となります。
コメント
水素の燃焼を
①4H+O2→2H2O
とする場合と、本問のように
②H2+1/2O2→H2O
にする場合の違いはなんですか?
どのように考えれば良いか教えてください🙇
こちらのページをご参照ください。
管理者さんの説明どおり、日本語の曖昧さから生じる一種の誤解です。「水素」がガスを示すのか、原子を示すのかが日本語では曖昧になります。説明文に、シッカリと水素ガス、水素原子と記述するべきですね。