H25年 汚水処理特論 問14 問題と解説

生物的硝化脱窒素法に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  1. 硝化工程に関与する微生物は、アンモニア態窒素や亜硝酸態窒素の酸化によりエネルギーを得、無機炭素化合物を利用して増殖する独立栄養細菌である。
  2. アンモニア態窒素を硝酸態窒素に酸化する際、アンモニア態窒素1kg当たり約5kgの酸素が必要となる。
  3. 硝化反応槽ではpH低下を防ぐために、アルカリの添加が必要となる場合がある。
  4. 脱窒素槽では還元のための水素供与体が必要になる。
  5. 脱窒素槽内混合液の酸化還元電位は、200~300mVにある場合が多い。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

ちょっとわかりづらい問題ですが、酸化還元電位はその水槽が酸化状態であればプラス、還元状態であればマイナスになります。脱窒素は還元反応なので、酸化還元電位はマイナスになります(数字でいうと-300~-200mV)。

数値を覚える必要はないと思いますが、酸化・還元による符号の違いには注意してください。

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