H25年 大気特論 問9 問題と解説

硫黄分1.2%を含む重油を毎時32t燃焼するボイラーに石灰スラリー吸収法を用いて排煙脱硫する場合、理論的に必要な石灰石の量(t/h)はおよそいくらか。ただし、Caの原子量は40とする。

  1. 0.8
  2. 1.0
  3. 1.2
  4. 1.4
  5. 1.6

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

石灰石は脱硫のために使われるので、その量は硫黄の量に比例します。よって、まずは1時間あたりの硫黄の量を求めます(ちなみに、問題文にはないですが、硫黄の原子量は32です)。

また、石灰石と硫黄との化学反応式は以下の通りです。

この反応式から、石灰石と硫黄は1:1のmol比で反応することがわかります。よって、石灰石も1時間あたり12[kmol]ほど必要です。

以上より、必要な石灰石の量は、CaCO3の分子量が100なので、

となります。

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