JISによる排ガス中のSO2自動計測器に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 溶液導電率方式では、SO2と吸収液との反応による吸収液の電気伝導率の変化を測定する。
- 赤外線吸収方式では、共存する水分、CO2は測定の妨害成分となる。
- 紫外線吸収方式では、共存する水分、CO2は測定の妨害成分とならない。
- 紫外線蛍光方式では、紫外線を吸収して生じる励起状態のSO2から発生する蛍光を測定する。
- 干渉分光方式では、共存する水分、CO2は測定の妨害成分とならない。
正解 (5)
解 説
(1)の溶液導電率方式は、SO2と吸収液との反応による吸収液の電気伝導率の変化を測定する方法で、CO2、NO2、NH3、HClなどが妨害物質になります。
(2)の赤外線吸収方式は、その名の通り赤外線の吸収量の変化を測定する方法で、H2O、CO2、炭化水素などが妨害物質になります。
(3)の紫外線吸収方式は、紫外線の吸収量の変化を測定する方法で、NO2が主な妨害物質になります。
(4)の紫外線蛍光方式は、紫外線を吸収して励起状態となったSO2が発する蛍光の強度を測定する方法で、芳香族炭化水素が主な妨害物質になります。
(5)の干渉分光方式は、赤外線吸収方式の中の1つですが、検出器からの信号のフーリエ変換によってスペクトルが得られ、高感度かつ多成分同時測定が可能という特徴があります。妨害物質は赤外線吸収方式と同じく、H2O、CO2、炭化水素などです。
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