H24年 水質有害物質特論 問12 問題と解説

分析方法に関する記述として、誤っているものはどれか。

1. 原子吸光法は、金属元素の分析に用いられる。
2. ガスクロマトグラフ法は、有機りん化合物などの分析に用いられる。
3. イオンクロマトグラフ法は、アンモニウムイオンなどの分析に用いられる。
4. ICP発光分光分析法では、励起された原子から発する個々の波長の発光強度を測定する。
5. ガスクロマトグラフ質量分析法では、複雑な成分を質量分析計で分離後、ガスクロマトグラフで定性、定量する。

　解 説　　　　

ガスクロマトグラフ質量分析法は、GC-MS(Gas Chromatograph Mass Spectometer)とも呼ばれます。これは、試料ガス中の成分をカラムで分離して(ここまでがGC)、GCで分離した単一成分に対し、マススペクトル測定により成分の定性を、イオンのピーク強度により定量を行います(ここまでがMS)。

よって、(5)の説明は「質量分析計」と「ガスクロマトグラフ」が反対です。