膜分離活性汚泥法に関する記述として、誤っているものはどれか。
- バルキングが生じると汚泥が流失し、処理が悪化する。
- 通常の活性汚泥法よりも高いMLSS濃度で運転できる。
- 膜エレメントを反応槽内に浸漬し、吸引ポンプにより処理水を得る方式がよく用いられる。
- 分離膜としては、通常、精密ろ過膜(MF膜)か限外ろ過膜(UF膜)を用いる。
- 最終沈殿池の必要がない。
正解 (1)
解 説
活性汚泥法は、活性汚泥が水よりも重いことを利用して、その比重で水と汚泥を分離するような方法をとっています。
しかし、汚泥の水分量が多くなってしまうなどの要因によって汚泥が沈まなくなり、うまく分離できないといったトラブルがたまに起こってしまいます。この現象がバルキングです。そうなると、汚泥が流失してしまい、処理の悪化につながります。
よって、(1)の文章は「膜分離活性汚泥法」の話ではなく通常の「活性汚泥法」の話になっています。
膜分離活性汚泥法ではこの問題が解消されているので、(2)にある通り、通常の活性汚泥法よりもずっと高いMLSS濃度で運転しても支障が出ません。
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