有害物質の健康影響の評価方法に関する記述として、誤っているものはどれか。
- LD50とは、動物などに化学物質を投与した場合に、その半数が死亡する投与量をいう。
- 化学物質のリスクの大きさは、その物質の有害性と暴露量の両方に依存する。
- 閾値が存在する場合、容認できる生涯危険率を設定し、実質安全量(VSD)を求める。
- 無毒性量(NOAEL)とは、それ以下では有害な反応が認められない投与量をいう。
- 不確実係数は、実験で用いた動物と人の種差、個体差などを考慮するための係数である。
正解 (3)
解 説
実質安全量(VSD)は、閾値がない場合に適用できます。閾値がないので、少量含まれているだけでも絶対安全とはいえないのですが、それでも実験などから得られたデータを元に算出された量であればほとんど問題なく容認できるはず、という考え方です。
一方、閾値があればその閾値以下の量であれば安全なので、無影響量(NOEL)や無毒性量(NOAEL)を用いることができます。
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