燃料単位質量当たりの理論空気量が最も大きい燃料はどれか。
- 水素
- メタン
- プロパン
- 重油
- 歴青炭
正解 (1)
解 説
水素の分子量(単位質量)は2で、メタンの16やプロパンの44と比べてもはるかに小さいです。よって、単位質量あたりの理論空気量でいえば、反応式を書かずとも圧倒的に大きいことがわかります。もし反応式から正確な数字を出そうとすると、
より、水素1molを燃焼させるためには酸素が0.5mol必要であるとわかります。水素1molは質量にすると2g、酸素0.5molは体積にすると
となります。よって、水素1kg(1000g)の燃焼には酸素が
ほど必要です。これを空気量に直すには、空気中の酸素が21%であるから、以下の式のようになります。
以上より、水素1kg(単位質量)の燃焼に必要な理論空気量は約27m3/kgということになります。
メタンやプロパンも以下の反応式を元に、同様の計算が行えます。
水素のときと同様の計算とすると、メタンの理論空気量は13m3/kg、プロパンでは12m3/kgとなります。
重油や歴青炭は純粋な化合物ではなく混合物のため、このように単純には計算できませんが、重油の理論空気量は10.7~10.9m3/kg、歴青炭では7.5~8.5m3/kgとなっています。
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