問 題
次の3つの温室効果ガスについて、2022(令和4)年度の我が国の温室効果ガス排出量(CO2換算排出量)を多い順に並べたとき、正しいものはどれか(環境省:令和6年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書による)。
SF6:六ふっ化硫黄、NF3:三ふっ化窒素、PFCs:パーフルオロカーボン類
- SF6 > NF3 > PFCs
- SF6 > PFCs > NF3
- PFCs > NF3 > SF6
- PFCs > SF6 > NF3
- NF3 > PFCs > SF6
正解 (4)
解 説
2022年度の温室効果ガスのCO2換算排出量(t-CO2)の割合は次の通りです。年度によって数値は多少変化するものの、順位の変動は近年ではなく、状況的に今後もしばらくこの順位が続きそうです。
- CO2 :91.3%
- HFCs: 4.5%
- CH4 : 2.6%
- N2O : 1.5%
しかし、本問に出てくるSF6、NF3、PFCsの3物質はいずれも上記よりも下位に登場する物質です。そのため難易度の高い問題といえるので、個人的にはこれは捨て問題扱いにしてしまっても構わないと思います。
一応正解を示しておくと、「PFCs > SF6 > NF3」となります。
PFCsは代替フロンとして比較的広い用途で使われている一方、SF6は半導体の製造や洗浄などの限定的な用途で使用されています。また、NF3は比較的新しいガスでPCFsの代替として登場しましたが、まだ十分に普及されておらず排出量も少ないです。
よって、正解は(4)となります。

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