問 題
これまでに実施されてきた自動車に係る移動発生源対策として、誤っているものはどれか。
- ディーゼル重量車に対する排出ガス規制強化
- 軽油中の窒素分の低減
- 窒素酸化物及び粒子状物質の総量削減
- 自動車税のグリーン化
- 交通流の分散・円滑化
正解 (2)
解 説
(2)について、自動車に係る移動発生源対策として行われてきたのは「軽油中の窒素分の低減」ではなく、「軽油中の硫黄分の低減」です。
軽油はディーゼルエンジンの燃料として使われることが多く、窒素分ではなく硫黄分の含有が問題視されています。そこで、サルファーフリー軽油(硫黄分10ppm以下)の販売が2005年に開始されました。
ちなみに、仮に軽油中の窒素分を低減したとしても、NOx対策としてあまり有効ではありません。というのも、NOxの主な発生源は燃料中の窒素ではなく、空気中の窒素(N2)だからです。
よって、正解は(2)となります。

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