問 題
2021(令和3)年度における産業廃棄物に関する記述として、誤っているものはどれか(環境省:令和6年版環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書、及び環境省:産業廃棄物の排出・処理状況等(令和3年度実績)による)。
- 産業廃棄物の総排出量は約3億7600万トンであり、前年度に比べて約200万トン増加した。
- 業種別排出量が最も多い業種は、建設業であった。
- 種類別排出量では、汚泥の排出量が最も多く、全体の40%以上を占めていた。
- 再生利用率が高い廃棄物には、金属くず、がれき類、動物のふん尿がある。
- 年度ごとに新たに判明した不法投棄件数は、ここ5年間(2017~2021年度)は200件以下で推移している。
正解 (2)
解 説
(1)は正しい記述です。年によって多少の前後はありますが、産業廃棄物の総排出量は例年、4億t程度となっています。ここ10年以上同じような数字が並び、増えも減りもしない状況です。問題文にある「約200万トン増加」は割合でいえば微小なので、この程度の増減は気にしなくて大丈夫です。
(2)が誤りです。産業廃棄物の排出量が最も多い業種は「電気・ガス・熱供給・水道業」です。次いで「農業・林業」、その次が「建設業」となりますが、2位と3位は僅差なので年によって入れ替わることがあります。1位は動かないので安心して知識として覚えてください。
よって、(2)の「建設業」が誤りで、正しくは「電気・ガス・熱供給・水道業」となります。
(3)は正しいです。産業廃棄物の排出量を種類別に見ると、1位が「汚泥」、2位は「動物のふん尿」、3位は「がれき類」です。その割合は変動しますが、順位は大体この並び順で固定しています。問題文には汚泥の割合が書かれていますが、割合までは押さえておかなくてもよいと思います。
(4)も正しいです。再生利用率が高いものは、金属くず、がれき類、動物のふん尿、鉱さいなどです。一方で再生利用率が低いものは、汚泥、廃アルカリ、廃酸などです。
(5)も正しいですが、マイナーなので気にしなくていいと思います。
以上から、正解は(2)となります。

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