R7年 汚水処理特論 問23 問題と解説

 問 題     

排水のCODの測定に関する記述中、下線を付した箇所のうち、誤っているものはどれか。

試料を(1)硫酸酸性とし、酸化剤として(2)過マンガン酸カリウムを加え、(3)沸騰水浴中(4)5分間反応させ、そのとき消費された酸化剤の量を求め、相当する酸素の量で表す。

この試験は、試料採取後直ちに行うことが望ましいが、直ちに行えない場合には、(5)0~10℃の暗所で保存し、できるだけ早く試験する。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

CODの測定に関する出題は珍しいため、やや難易度の高い出題といえます。悪問・奇問というわけではないので、余裕があれば押さえておきたい知識ですが、ご自身の学習状況や理解度によっては後回しにしても構わないと思います。

CODの測定方法は「CODMn」や「酸性法」、「酸性高温過マンガン酸法」などと呼ばれていますが、どれも同じものです。

この手順は、まず試料を硫酸酸性とし、過マンガン酸カリウム(酸化剤)を加えます。続いて、沸騰水浴中で30分間反応させ、そのとき消費した過マンガン酸の量を求めることで相当する酸素の量を算出することができます。

また、試料を保存する際には0~10℃の暗所で保存します。

以上から、(4)の「5分間」では短すぎて酸化反応が完了しない可能性があるので、これが誤りで、正しくは「30分間」とするべきです。

よって、正解は(4)となります。

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