R7年 大気特論 問6 問題と解説

 問 題     

石炭の流動層燃焼とその装置に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 石炭と石灰石等の固体粒子を浮遊流動化させ燃焼させる。
  2. 燃料として、粒子径1~5mm程度のものが用いられる。
  3. 脱硫及び窒素酸化物の生成抑制に効果がある。
  4. 気泡流動層燃焼装置は、循環流動層燃焼装置よりも高いガス流速域で操作される。
  5. 循環流動層燃焼装置には、粒子循環のために高温サイクロン等が付設されている。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

(4)に関して、石炭の燃焼方法はガス流速により、固定層燃焼、流動層燃焼、微粉炭燃焼に大別されます。流動層燃焼はさらに気泡流動層燃焼と循環流動層燃焼に区分されます。

今回のようにこれらのガス流速の数値や大小比較がたまに出題されるので、できれば数値を覚えておくとよいと思います(頻出ではないので、後回しでも構いません)。

  • 固定層燃焼  :0.8~1.5 m/s
  • 気泡流動層燃焼:1~2 m/s
  • 循環流動層燃焼:4~8 m/s
  • 微粉炭燃焼  :10~15 m/s

よって、(4)の記述は反対で、気泡流動層燃焼は循環流動層燃焼よりも低いガス流速域で操作されます。

以上から、正解は(4)となります。

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