問 題
アスベストモニタリングマニュアル(第4.2版)及び「作業環境測定ガイドブック1鉱物性粉じん・石綿」の規定に従って石綿繊維の計数を行う場合の、数の判定方法に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 単繊維の場合は、繊維状粒子を1本と数える。
- 枝分かれした繊維の場合、1本の繊維から枝分かれした部分を含む全体を1本と数える。
- 数本の繊維が交差している場合、全体を1本と数える。
- 繊維がからまって正確に数を読み取れない場合、数えない。
- 計数視野領域の境界内に繊維状粒子の両端が入っている場合は1本と数え、境界内に片方の端しか入っていない場合は1/2本と数える。
正解 (3)
解 説
(3)に関して、数本の繊維が交差している場合は、全体を1本と数えるのではなく、交差しているそれぞれの繊維状粒子を1本と数えます。
よって、正解は(3)となります。
石綿繊維の計数の判定基準は以下の通りです。参考にしてください。
- 長さ5μm以上、幅(直径)3μm未満で、かつ長さと幅(直径)の比(アスペクト比)3以上の繊維状物質を計数の対象とする。
- 単繊維が曲がっている場合には、繊維の直線部分を目安にして曲がっている部分に沿って真の長さを推定して判定する。
- 枝分かれした繊維の場合には、一つの繊維から枝分かれした部分を含む全体を1本と数える。
- 数本の繊維が交差している場合には、交差しているそれぞれの繊維状粒子を1本と数える。
- 繊維がからまって正確に数を読み取れない場合には、数えない。
- 粒子が付着している繊維の場合は、粒子を無視して計数する。
- 計数視野領域の境界内に両端が入っていれば、1本と数える。片方の端のみ入っていれば、1/2本と数える。

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